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【レイ・ダリオ 】驚異的なリスク耐性をもつポートフォリオ

こんにちは、あぐーです。

給与からコツコツと入金している個人投資家としては、保有資産の暴落は常に不安になるものですね。コツコツ節約して積み重ねた資産がガラガラと崩れるのはまさに恐怖といえますよね。



過去のデータを振り返ると株式へ20〜30年間、長期投資を行えばリスクは低くなることは歴史が証明されています。
しかしながら市場から退場せず20〜30年間もの期間にわたり長期投資を継続し、下落のときでも平然としていられるのかというと少し不安になってきますね。
リスク許容度を超えているのかもしれませんが、暴落を防ぎつつ投資を継続できればこんなにうれしいことはありません。

そこで今回はレイ・ダリオ氏の提案する、個人投資家向けポートフォリオである、オールウェザーポートフォリオについて考えてみたいと思います。

レイ・ダリオ氏について

彼が創業したブリッジ・ウォーター・アソシエイツの運用スタイルは「最小リスクで最大の利回りを目指す」というもので、2008年のリーマンショックの際もプラスの運用成績で乗り切っている。

その運用の安全性から、CalPERSなどの大手基金からも資金を集めている。ブリッジ・ウォーターの運用スタイルは市場全体の動きとは乖離したプラスのリターンをあげるアルファ戦略をとっており、市場平均に対してより多くのリターンを稼ぎ出さなければヘッジファンドを活用するメリットはないと断言している

現在ブリッジ・ウォーターの運用総額は16兆円と世界最大のヘッジファンドとなっており、レイ・ダリオはヘッジファンド界の帝王とも呼ばれている。

引用元Wiki

レイ・ダリオ氏の考える市場
市場は景気のサイクルにより4つにわけられます

  1. インフレ
  2. デフレ
  3. 経済上昇期
  4. 経済後退期

どのサイクルの時でもリターンを期待できる投資先はあり、またどの投資先でも暴落のリスクはあります。

経済状況により上昇を期待できる投資先

経済状況 対応する投資先
インフレ 商品取引、金、物価連動債
デフレ 長期米国債、株
経済上昇期 株式、社債、商品取引、金
経済後退期 長期米国債、物価連動債


それではレイ・ダリオ氏のオールウェザーポートフォリオをみていきましょう

株式 30%
中期米国債 15%
長期米国債 40%
7.5%
商品取引 7.5%

伝統的な株式60%、債券40%のポートフォリオに対して圧倒的に債券が多いことが特徴的ですね。債券も社債を含まず、米国債のみにしぼっている点も特徴的ですね。

株式は債券の3倍のリスクがあり伝統的な株式60%、債券40%のポートフォリオではそもそも過大なリスクとなっていると考えているようですね。

どのような経済状況になるのかは予測できないためどのような経済状況でも安定してリターンを望めリスクを抑えられるように金や商品取引を組み入れています。

ここまでのまとめ

  • 株式が30%と少ない
  • 債券(特に米国債)が55%とポートフォリオの半分以上を占める
  • 金、商品などをインフレ対策に組み入れている

では実際の動きをみてみましょう
オールウェザーポートフォリオとS&P500インデックスに連動するバンガードS&P500ETF【VOO】と比較しています


オールウェザーポートフォリオはきれいな右肩あがりですね。S&P500は株式100%ということもあり変動がありつつ右肩あがりになっていますね。

オールウェザーポートフォリオとS&P500の比較

オールウェザー S&P500
年率平均リターン 6.55% 8.15%
標準偏差 6.83% 14.82%
シャープレシオ 0.84 0.55
ソルティノレシオ 1.25 0.78

最大下落率を比較するとS&P500の50.97%に対して、オールウェザーポートフォリオは14.75%となっています。
リスク分散がしっかりされているため驚異的なリスク耐性がありますね。

金、商品は資産を生み出さないため取り入れることはないと思いますが、巧みなリスク分散によるポートフォリオ構築は学んでいきたいと思います。

それでは!